麻の魅力

夏になると、麻のワンピースを着るのがお気に入りです。
麻は、肌の熱を逃がしてくれる特性があるので、
着ていると涼しいのです。
そんな麻ですが、みなさんは、様々な製品があるのを知っていますか?
今、日本で麻の布というと、
亜麻、すなわちリネンのことを思い浮かべる方が大半かと思います。
私の持っているワンピースもリネンです。
麻は、植物に含まれている繊維の総称で、20種近くあるのです。
それぞれ同じように麻と呼ばれていますが、原料となる植物によって、
それぞれまったく性質が異なります。
主なものでは、リネン(麻)のほかに、ラミー(苧麻)、ヘンプ(大麻)があります。
日本の品質表示で、「麻」と表示することができるのはリネンとラミーになります。
しかし最近、ヘンプ(大麻)が注目を集めています。
無農薬で育てられることから、アレルギーを持っている人でも、
安心して使える線維ということで、ヘンプのアクセサリーなどが販売されています。
大麻(ヘンプ)というと、「たいま」と読み、密売とか密輸で逮捕される事件があったり、
秘密に押し入れで栽培していて逮捕された事件もありました。
医療用の痛みどめに使われるような、とても強く体に作用して、危険性がある、
というイメージもあります。
実際に、現在の日本では、一般の人が大麻を所持、栽培することは、
法律で禁止されています。
しかし戦前までは、大麻は日本人には大変身近なものだったのです。
大麻は、生命力が強く、どんな環境にも順応し、
成長が大変早いという特性があります。
手間いらずで成長も早いということで、大変に重宝されていました。
葉や茎は、線維として衣料はもちろんのこと、神社の縄などの神事に利用されたり、
相撲の化粧まわし、下駄の鼻緒などに利用されていました。
実からとれるオイルは、化粧品や食用として用いたり、
近代には機械油としても利用されてきました。
さらに葉はぜんそくに効く漢方薬といして、一般に広く使われていたのです。
しかし、戦後、GHQによって、大麻の所持販売が禁止されてからは、
日本人の生活からは、影が薄くなりました。
しかし、最近、天然の素材として大麻は再び脚光を浴びています。
所持を禁止されているのは、葉や花穂の部分で、茎などを線維として利用することや、
実からとれる油を使用することは、違法ではありません。
実際に、日本でも、オイルや線維は、たくさん売られています。
大麻の栽培を許可されている栃木県の農家では、
伝統の大麻を使った製品を絶やさぬため、もっと大麻製品を知ってほしいと、
活動しています。
インターネットで、ヘンプと検索してみてください。
ヘンプの糸を使った手芸作品の作り方が、たくさん紹介されています。
ミサンガやネックレスなどです。
きれいな色に染め上げて、素材を販売しているお店もあります。
その素朴な味わいは、やわらかく、魅力的です。
麻といっても、用途は本当に幅広く、驚くばかりです。
みなさんも、暮らしの中に、麻の製品を取りいれてみませんか?

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